猫をお風呂に入れることって

大の猫好きで、猫と暮らし始めてかれこれ20年が過ぎてしまいました。最初は、わけもわからず、ペットショップで血統書付きの猫を購入し、そのうち、猫のことについて、猫をとりまく状況について、知るうちに、いろいろなことを思うようになり、今では、訳ありの猫、親から見放された猫などの複数の猫と暮らしています。

その猫たちをお風呂に入れることがあります。最初、血統書付きの猫を買ったとき、毎日猫をお風呂に入れるべきなのか、いくつになったら、お風呂に入れてもよいのか、など、わからなかったので、獣医師さんに尋ねたら、なんと、その答え、2週間に1度程度、とのこと。まったく、訳も分からず、その言葉を信じて、お風呂に入れていました。

ところが、その子は、お風呂に入ることが決して好きではなかったのですけど、とりあえず、習慣になっていたので、いやいやながらも、お風呂でシャンプーをおとなしく受けてくれていました。しかし、少しずつ、猫の生態を知るうちに、これって必要?と思うようになり、猫を外でリードを付けて遊ばせたとき、毛が多く抜けるようになっている時期などに限定してお風呂に入れるようにしました。

ある日、子どもが、親に見放された猫を拾ってきました。外からつれてきたので、本来白い毛並みの部分も、薄茶色になっていて、爪も伸び放題でした。生後半年くらいでしたが、どうも人から餌をもらっていたようで、人懐っこいところがありました。
何分にも、外にいた子ですから、早速、それまでいた猫と同じようにして、お風呂に入れたのですが、予想もしなかったことが起こりました。

まず、ぬるいお湯を出すために、シャワーの水栓をゆっくりと開いただけで、驚いてしまい、バリバリと手をひっかき、お風呂から飛び出し、家中を走り回って、逃げてしまいました。爪もまだ切っていなかったので、手は血だらけです。ですが、先住猫にノミやダニをつけられては困りますので、必死に捕まえて、シャンプーをしました。十分に配慮して、おびえないようにしたつもりだったのですが、猫にとっては恐怖の体験だったようです。

それ以降、その猫は、お風呂が大嫌いです。抱っこをして、お風呂に近づけようものならば、どこから声を出しているのか、と思うような、だみ声で、大きな声で鳴きます。
やっぱり、最初のお風呂の入れ方がまずかったのでしょうね。かわいそうなことをしました。

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