思いがけず、深い「鬼太郎」

この間の日曜日、子供が朝見ているアニメ番組を、隣で何気なく鑑賞していました。第何シリーズ目なのか……。私が子供の頃にもやっていた、「ゲゲゲの鬼太郎」です。ああー懐かしいな、ところでなんで今のねこ娘は、こんなモデル体型なの?そんな風に思いながら、何気なく寝っ転がって観賞していたのですが……。
思いがけず深い内容で、覚えず唸ってしまいました。

しかも、戦没者に想いを馳せるという、現実を反映したストーリーだったのです。まさか子供向けのアニメで、これを取り扱うとは。詳しいことは知らないのですが、ヒロインの人間の女の子の親戚の老女。独り者の彼女が住む家には、毎年不思議な赤い花が咲きます。老女には若い頃に言い交した男性が居ましたが、ある日突然姿を消してしまったのです。「必ず戻って来る」と言い残して……。時は昭和17年、戦争に突入していました。

そして赤い花がどこから来たのか調べる為、鬼太郎やねずみ男、ねこ娘やヒロインは赤道近くの南国へ。
例の花は「妖花」といい、普通の植物ではありません。その南の島(パプワニューギニア島?)では、日本の企業が木を切り開き、木材を伐採していました。戦没者が眠る島で……複雑な表情のヒロイン。そして例の花が咲く木を切ろうとすると、爆撃や放火の音、人の声が……。怯える伐採会社の者達。

実は貴重な気の根本には、日本兵の遺骨がたくさん眠っていました。
伐採の為、それを捨てようとした時から、不思議な現象が。
森の精霊(?)が、戦没者を憐れんで邪魔をしていたのです。
そしてその遺骨の中には、例の老女の恋人も……。
彼女の許に帰りたいという強い想いが、花の形をとって日本へ届いていたのでした。

戦争を遠い時代のことだと思っていた、というヒロインの言葉が、案外深くて染みました。
これを小さい子が見るのは、良いキッカケかもしれませんね。